Never Stop My Curiosity

知的好奇心の赴くままに。

2014-01-01から1年間の記事一覧

SGLT2阻害薬副作用update !

SGLT2阻害薬の適正使用に関するrecommendationが公表これまで、empagliflozinを除く5製剤のSGLT2阻害薬が発売され、日本糖尿病学会(JDS)からrecommendationが公表された!www.jds.or.jp/common/fckeditor/editor/filemanager/connectors/php/transfer.php?fi…

SanofiがMannkind社の吸入インスリンAfrezzaをライセンシング!

Afrezzaを手にしたのは、なんとSanofi!http://online.wsj.com/article/PR-CO-20140811-900182.html 基礎インスリンLantusでで圧倒的なシェアを獲得しているSanofiが今年の6月にFDAから承認を受けたMannkind社の吸入インスリンAfrezzaのグローバル開発・販売…

どうやって上司を説得するか

誰でも身につけられる"説得"の極意、にすごい納得ぼくが唯一定期購読している一般誌はクーリエジャポン。この雑誌はUSのみだけでなく、世界中の良質なニュースが読めるとっても貴重な、そして面白い雑誌だ。今月号の説得の極意、これはInc誌の翻訳のようだが…

サノフィ/武田薬品  糖尿病の疾患啓発で提携について思うこと

サノフィと武田の提携、狙いは?https://nk.jiho.jp/servlet/nk/kigyo/article/1226577889600.html?pageKind=outline SGLT2 inhibitorのすべての製品が2社以上での販売とアライアンスが非常に重要になってきている糖尿病領域であるが、サノフィ/武田が疾患啓…

SGLT2阻害薬の副作用update

JDSからSGLT2阻害薬の適性使用に関するに関するrecommendation、脳梗塞にも注意が必要かJDS(日本糖尿病学会)からSGLT2阻害薬発に関するrecommendationが発表された。ちょうど、発売して1ヶ月後の発表だ。www.jds.or.jp/common/fckeditor/editor/filemanager/…

スーグラ(イプラグリフロジン)の意外な副作用

膀胱炎、尿路感染症でなく、最も多い副作用とは?日本でfirst in classとなったSGLT2阻害薬スーグラ(イプラグリフロジン)発売から2週間が経ち、第一回の市販後調査•副作用中間報告がアステラス、MSDから開示された。www.msd.co.jp/Documents/hcp/productinfo…

Lillyのpeglisproのプレスリリース!

Lillyの新規基礎インスリン製剤は無事上市できるか? LillyのHPで新規基礎インスリン製剤 (basal insulin peglispro; BIL) のPhase3データを解析した結果、基礎インスリンの売り上げトップのLantusに血糖降下作用で勝ちましたよ、というプレスリリースがあっ…

Pfizer/AstraZeneca (AZ) update

一旦はAstraZenecaが拒絶 Pfizer/AZ関連のニュースが日本語でもいくつか出てくるまで世間でも注目されているようだ。 なんと、ヤフーニュースにまで。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140428-00000118-jij-n_ame&pos=4 一旦はPfizerの約1000億ドルとい…

Pfizerが市場最大規模のM&Aを画策か

市場最大のディール成立なるか?PfizerがイギリスNo.2の製薬メーカーAstraZenecaへ1000億ドルの買収を提案したが、AstraZenecaがこの案件を拒否した模様。しかし、再度Pfizerはアプローチするだろうと言われているようで、この金額はどこまであがるのだろう…

betatrophinはヒトβ細胞を増殖させないのか?

昨年発表されたハーバードのMelton教授のラボで発見された、膵β細胞の複製を強力に活性化するホルモンであるbetatrophin(ベータトロフィン)。このbetatrophinがヒトで有効であるかを検証した論文がDiabetesで報告された。この論文、実験方法がとてもクール。…

ヒトES細胞由来インスリン産生前駆細胞の応用例

ヒトES細胞由来インスリン産生前駆細胞をTheracyteという2層のカプセルデバイスに入れ、1型糖尿病モデルマウスを治した例が報告された!www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1873506114000300この論文のではTheracyteっていうカプセルがすべてなのだ…

【書評】サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法-立花 岳志さん

ぼくの最も好きなブロガーの1人、立花さんの新書が出た。普段はAmazonなどのネットでポチが多くなったが、今回ばかりは自らの手で本を探そうと決めて、2件目で残り1冊をゲット!ブログなどで書かれている立花さんの考え方ともちろん重複するところはあるが、…

武田薬品が週1回のDPPP-4阻害薬を国内申請!

世界初の週1回DPP4阻害薬がもうすぐ? 武田薬品は週1回のDPP-4阻害薬treragliptin(トレラグリプチン)を国内申請した。https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/47672/Default.aspx 同様の週1回のDPP-4阻害薬としては、sitagliptinを開発したMerck…

PhRMAの糖尿病治療薬開発リスト

アメリカでの糖尿病治療薬、糖尿病関連薬の臨床入りは180!アメリカは言うまでもなく、製薬メーカーにとって世界最大のマーケットであり、最も多くの薬が臨床入りしている。PhRMA(米国研究製薬工業協会)が現在臨床試験中の糖尿病治療薬のリストを公表した。…

Rani Therapeuticsの技術の詳細が明らかに!

Rani Therapeuticsの技術は'Robotic' Pills Googleの支援を受けているRani Therapeuticsのタンパク質を経口で吸収させる技術がWSJに掲載されていた。 http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304899704579389042422328308 鍵は薬剤が充填され…

STAP細胞について思うこと

小保方さんすげー! まだ30歳、そして控え目に言ってもかわいい(個人的には超好み)、女子力抜群の小保方さんが発見したSTAP細胞。 STAP細胞の可能性や小保方さん個人への興味で報道が過熱しているが、数日経った今、少し冷静になってぼく自身の感想を3つ…

Oramedが経口インスリンのP2a成功!

経口インスリンの道が開けたか? Oramedの経口インスリン (ORMD-0801)のPhase2aが終了し、30名をエントリーした1週間の試験でprimary endopointである安全性、忍容性とsecondary endopoint PK, PD (血糖低下)の目標が達成された模様。 まだまだ人数も少ない…

イプラグリフロジンが日本第一号のSGLT2阻害薬に!

SGLT2阻害薬初の承認取得 アステラス製薬が開発していたイプラグリフロジン(スーグラ錠)がついに日本で初の承認取得をした。 アメリカでは田辺三菱が創生し、Janssenが開発したカナグリフロジン(Invokana)が、ヨーロッパではBMS/AZのダパグリフロジン(…

血糖値を測定するコンタクトレンズ!!

Googleのコンタクトレンズ こちらのニュースによると、Googleの中の世の中を変えようぜ!的な組織のGoogle X labsが血糖値を測定するコントラクトレンズを開発中だとか。 血糖値が高すぎたり、低すぎたりするとLEDで知らせてくれるということで、さすがに血…

2014年度もUmano続けます

ぼくの中で英語学習の最強アプリ- Umano日頃の英語の勉強にUmanoというアプリが活躍してくれている。BBC, CNN, WSJ, Forbes, Lifehackerなど多様な英語サイトの面白い記事をピックアップしてネイティブのナレーターがすべて音読してくれる。(ただし、科学的…

2013年に最も興奮した論文

betatrophinの発見2013年度も糖尿病など代謝疾患関連の論文を中心に読んできたが、1番すげ〜!ってなった論文はHarvardのMelton教授のラボからCellに投稿されたbetatrophinの論文。http://www.cell.com/abstract/S0092-8674(13)00449-2beta=β細胞、trophin…

経口インスリンupdate

経口インスリンを研究、開発している会社はNovoとOramedだけではなかった年末に見つけたこの記事。Insulin pill may soon be a reality for diabetes treatment | Ars Technica以前書いたNovoとOramedだけでなく、Google venturesからも投資を受けたRani The…

【書評】最後の授業 ぼくの命があるうちに

死を宣告されても前向きに生きる父親に感動! コンピューターサイエンスの世界的権威であったランディ•パウシュさんは膵臓癌が転移し、余命数ヶ月となった。本書は死ぬ前に自分の小さな子供達に自分の軌跡とこれからの生き方を教えるために書かれた本だ。子…