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武田薬品が週1回のDPPP-4阻害薬を国内申請!

世界初の週1回DPP4阻害薬がもうすぐ? 


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武田薬品は週1回のDPP-4阻害薬treragliptin(トレラグリプチン)を国内申請した。

https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/47672/Default.aspx 

同様の週1回のDPP-4阻害薬としては、sitagliptinを開発したMerckomarigliptin (オマリグリプチン、MK-3102)Phase3で開発中だ

これまでのDPP-4阻害薬はsigagliptinシタグリプチン)をはじめ、1日1回から2回。

週1回のDPP4阻害薬が出ることで糖尿病患者さんにとって大幅に服薬コンプライアンスがあがる、のだろうか。

そして週1回のDPP-4阻害薬はこれまでのDPP-4阻害薬と置き換わるのだろうか。

 

週1回のDPP-4阻害薬の使われ方

個人的な意見だが、これら週1回のDPP-4阻害薬はSitagliptinをはじめとするこれまでのDPP-4阻害薬とは違う使い方をするだろうと思われる。

というのも、糖尿病患者さんの多くはメトホルミンやSU薬など色々な薬と併用していることが多いからだ。


この薬だけ週1回で、他の薬は毎日ね、となると、患者さんにとってはむしろ迷惑だろう。

さらにシタグリプチン / メトホルミンの合剤ジャヌメットのような製品も作れない。


ということで、あなた糖尿病ですよ、とはじめて診断された、かつ軽度な患者さんにtreragliptinを、となるのではないかと予想する。

ミクスの記事でも武田の方針はalogliptin (ネシーナ)と競合しないことが書かれている。

 

今回申請したトレラグリプチンはネシーナの後継品とは位置づけずそれぞれの経口血糖降下薬の特性を生かした治療提案をしていく方針。

 

どのような使い方がされるのか、売上はどのぐらい伸びるのか、予想が難しい薬剤ではあるが、患者さんにとってはオプションが1つ増えることは良いことだろう

そして、treragliptinomarigliptinうち、どちらも無事に承認されるのか、どちらがbest in classの薬剤になるのかが見ものだ。