【書評】サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法-立花 岳志さん
- 3. 自分だけの「軸」にしたがうことに徹する。
- 7. 「本当に自分がやるべきことなのか」を考える。
- 21. やりたいことがあるなら、やらないことも決めなさい。
- 24. いつも三日ぼうずな自分は「素晴らしい」
自分軸とは「認識と行動が一致すること」で、自分軸を作るということは目指す自分、つまり自分の意識に向かってひたむきに行動していくこと。
あなたが生きるミッションは何ですか?
「お金持ちになりたい」「有名になりたい」「社長になりたい」「本を出版したい」など「自分が」どうなるかを中心に「やりたいこと」が決められていきます。そして自分のやりたいことがある程度実現してくると、僕たちはより社会的な存在へと変化していくことが多いのです。
家族、友人、会社の人など周りの人を笑いの耐えない幸せな状態にしたい。そして、仕事では新薬を患者さんに届けることに微力ながらも貢献し、今まで救われなかった患者さん、そして患者さんを思う周りの人を笑顔にしたい。
ちょっとクサい感じだけど、笑い(笑顔)と幸せがぼくのキーワードだ。
そのために薬学部で勉強して製薬メーカーに勤めているのだ。
なんか初心を思い出させてくれる経験になった。
ただ、このクサいMission Statementは早急にかっこ良く直す必要がありそうだ(笑)
そして、薬学部の教授が言ってくれた学生時代に感動した言葉も同時に思い出した。
お医者さんは一生かけてもせいぜい数千人しか助けられない。でも、ひとつ画期的な薬を作ることができれば、それこそ何百万人もの患者を救うことができるポテンシャルが創薬にはあるんだよ。
母が比較的若くして癌になり、手術をし、抗がん剤で髪の毛がばっさり抜けたのを見ると、なんで治す薬がないんだ!と製薬メーカーの無力さ、サイエンスの未熟さを思い知らされた。
普段は仕事に追われて忘れがちなことだが、この思いを忘れずに研究や開発に携わる人は仕事をするべきだろう。
21. やりたいことがあるなら、やらないことも決めなさい。
何かを「する」と決めたときには、必ずセットで「しないこと」も決めるのです。
「やらない」「持たない」を定義していくことで、逆に「やる」「持つ」が先鋭かされ、クリアに見えてくるのです。
仕事では、いわゆるnot to do listなるものは忙しいときには作っていた。
これがないとやるべき仕事が後手後手になってしまうからだ。
何か新しいことにチャレンジしたときに、もし三日ぼうずで終わったならば、そのことを責めるのではなく、大いに褒めてほしいのです。「3日も続けてできた!」と。
3日実行して1日休む。三日ぼうずでも100回繰り返せば1年で300回も実行できることになるのです。
習慣化には当たり前だが、時間がかかるし、忍耐が必要だ。
いつもなかなか長続きしないで自分が嫌になるけど、それまで続いた自分を褒めていいんだ!というと心が楽になる。1日休んで3日やる、でも充分!
習慣化のプロらしい、素晴らしい発想だ。
こんなに長い書評になったのははじめてだ。
でもそれだけ心に響くテーマが多い一冊だった。
セミナーや飲み会も時々開いている立花さん。
いつかセミナーに参加して本人に会ってみたいなぁという思いが強くなった。
学生、社会人、ノマド、会社員、主婦、主夫。皆にオススメできる一冊でした!
サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法
- 作者: 立花岳志
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2014/03/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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